【わたしの原子力秘史シリーズ その3】原研で盗聴を主導していた3人のミスターI

夜中に病院でケアされている最中、日本語をしゃべれる現地の男性が駆けつけてくれて、通訳の応対にあたってくれた。たいした話はしていないが、日本滞在歴のある彼が、「私は、東海村に行ったことがある。そこのミスターI(Mr. I )を知っているか?」と尋ねてきた。そういう名字の人はたくさんいるので知らなくもないが、一体それがなんなのだろう、と大変不思議に感じた。しかし、このMr.Iなる名称の人物が原子力ムラ盗聴事件を仕掛けていた3人のミスターI(Mr.I)であることを認識するのは、この直後のことであった。




このミスターI(MR. I )は、当時私の身近に3人いたわけだが、それぞれに特徴があった。年長の一人は、その当時の日本原子力研究所物理部での部長職をしており、あとの二人のこのミスターI(MR. I )を従えていた。というのも、日本原子力研究所での部長、理事などの要職につくコースには、核物理関係者が代々指名されることもあって、部長ミスターIの下に、室長ミスターI主任研究員ミスターIがいて、室長ミスターIは理論核物理、主任研究員ミスターI実験核物理が専務であった。

私がテネシーのオークリッジ研究所に入院したときに指摘されたミスターI(MR. I )とは、部長ミスターIであったわけだが、形式上の盗聴指導者はこの部長ミスターIであったであろう。1992年当時、盗聴事件がはじまったと私は認識したが、日本原子力研究所内における盗聴行為自体はそれよりまえから行われていて、室長ミスターIが当時のドイツからの研究生にたいして盗聴をおこなっていたという噂も耳にした。この三人のミスターIが盗聴案件について共同謀議をして、盗聴した内容をほかの部署の職員にもひろく伝えていた。盗聴という秘密行為の連帯をほかの職員にもたいして行っていたのである。

室長ミスターIがコンピュータシステムのハッキング、いわゆるパスワード盗用をおこなっているという噂を耳にしたので、その対抗処置として、コンピュータシステムのパスワードを変更してDEBAGAME(デバガメ)とした。これは、コンピューターハッキングや盗聴をおこなっていることにたいして警告の意味をあたえたのである。このすぐあと、茶飲み室で室長ミスターI主任研究員ミスターIが話し合っていたが、私の姿を見るなり、室長ミスターIは顔を真っ赤にして下をうつむいていたが、主任研究員ミスターIの方は盗聴行為をまったく悪いとおもっていないのか、「バカヤロー」と小声でつぶやいた。

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